専攻の決め方が分からない!

みなさんこんにちは、勉強もブログも短期集中型のじょうもんです。今回は一年を振り返って感じた専門性の高め方等についてです。

私がこの一年で最もラッキーに感じているのは、自分が勉強したい分野が確立されたことです。
幅広く学べる点に魅力を感じてノースウェスタンに惹かれたこともあり、一学期は特に自分が専攻を考えていた心理学などを受講しました。授業自体はとても興味深かったものの、自分の思い描く将来像とその学問の内容を照らし合わせた際のズレなどは、実際に学んでみないと分からないもので、早い段階で違和感に気付くことが出来ました。まずは自分が興味のありそうな分野を狙って学ぶとその後の迷いに費やす時間が少なくなる、ということです。

Distroなどを早いうちに終わらせようとするのも手ですが、私は自分の専攻を早いうちに確立出来たことにほっとしています。というのも、専攻が決まってからも学びの幅を広げることは可能だからです。逆に学びの質を上げるには、イントロレベルのクラスでは不十分だとこの一年を経て実感しました。専攻が決まってもその分野の中でアカデミックに枝分かれするので、教授のレベルが高く、勉強の内容が狭く深い300レベルのクラスを取ることは自分の勉強の独自性を極めることや、その後のスケジュールを組みやすくなることへと繋がります。また、インターンやリサーチなど、一年生には中々チャンスが巡ってこない機会へも「一年生から興味を持って取り組んでいます」とアタックできる可能性が高まります。

専攻は早く決めたもの勝ち、というわけではないのですが、特に総合大学ではアカデミックに突出した人が多く、専攻未決定組は行ってみたら圧倒的少数派でした(体験談)。アメリカのアカデミックなカルチャーのせいか、オールラウンダー(平均して優秀)はある程度前提の上みんな入学するので、「専門性=+αの自分の価値」の方程式が成り立ちます。そんな中で、Distro潰しに回らず広く浅く自分の興味を狭めていき、興味がありそうだと思ったら初めから深く突っ込んだのは自分の精神面の安定にも役に立ちました。大学はとにかく専攻の種類が多く、その中でさらに授業や専門範囲が広がっているので、消極的なスタンス(消去法など)だと時間がいくらあっても足りないなとも感じます。個人的に性に合うかどうかは別なので、各自調整が必要ですが。

この話は学校での交友関係に応用が効きます。規模が大きく、一人一人に話しかけるには限界があるため、自分が興味のありそうな課外活動に目星をつけると、話の合う人に出会える確率が高まります。効率良くと言っては聞こえが悪いかもしれませんが、共通点が存在する前提でコミュニケーションを取るのとそうでないのではお互いへの関心度も異なりますからね。新入生の皆さん(ニョッキ)は参考程度にしてみてください!

初めまして!Gnocchiです!

Walesの高校にて

 初めまして!今年学部一年生になる予定のGnocchi (ニョッキ) です!(NorthwesternのCorona対応については先輩が投稿してくれると思います)

簡単なバックグラウンド

 ボクは生まれも育ちも東京で、海外在住経験等もなく都内中高一貫男子校に毎日満員電車で押しつぶされながら通っていました。しかし高二の春に一念発起して自主退学し、秋からはイギリスのウェールズにあるインターナショナルスクールに2年間通いIBを修了しました。Northwesternでは Weinberg College of Arts and Sciences に所属する予定です

名前の由来

 Gnocchiというのはジャガイモと小麦粉を使った団子状のパスタの一種です。さすがポテト王国イギリス、これが高校の学食でフライドポテト・蒸しいも・マッシュドポテトなどの毎食恒例ジャガイモ料理の一環としてよく出されており、Vege Meal (肉や魚などを使わない料理)ばかりの生活には心の支え的存在でした。また、自分の名前はどうやら外人にとって発音しづらいようで、先生にいつもgnocchiと呼ばれていました。実は自分でも結構気に入っているニックネームなのでせっかくだからここでも使わせていただこうと思います。

なぜNorthwesternを選んだか

 ボクにとってNorthwesternが魅力的に感じたのは、ズバリ広く深く学びを味わえると思ったからです。自分は国際政治経済に強い関心があり、それがウェールズに飛び込んだ一因でもあるのですが、その一方で人工知能等の理数分野にも非常に興味があったので、高校時代は文系理系を飛び越えて様々なことに取り組んできました。

 しかし高校生活の反省として、”雑に広く浅いことばかりやっていたな”というのがあるので、大学では専攻を中心に自分の軸をしっかりと固めつつも興味のあることを文理に囚われずにやっていきたいと考えました。Northwesternでは、 “AND is in our DNA”  という校訓にもあるようにinterdisciplinaryな学びが推奨され、各授業も生徒一人一人へのサポートが手厚いようです。その一方で強力なリサーチ大学としての顔もあり、4or5年間で同大の修士号まで修了できるといったプログラムなども印象的でした。

 また、ウェールズで友人とソーラーパネルを設置して水耕栽培機をsustainableに自動化させることに夢中になった経験もあり、大学でも環境テクノロジーを使った活動を趣味程度でも続けられるような、都市から遠すぎないけれども自然が豊かで広く美しいところにいきたいと思ったのもあります。(実際にアメリカキャンパスビジットはしたことないのでここは想像です)

受験の思い出

 ”基本サボりがちで面倒くさがりだけれどもゾーンに入るととてつもない集中力を発揮する”ことで色々と乗り越えてきたボクにとって大学出願用書類の準備も例外ではなく、EDは受けもせずに年末年始に死に物狂いでエッセイ等を書き上げる羽目になりました。NorthwesternのRD締め切り10分前に受験料の支払い方で戸惑いチェックメイトを悟ったのは今でも鮮明に覚えてます。

 あと、他校のInterviewの際に「友達はあなたのことをどんな性格だと捉えていると思いますか?」と聞かれたときですね。そんなの知るかよと思いつつも何かフックのある一言を放ちたいと思ってしまったボクは、「あ!そうだそういえば友達がボクのことをCrackheadっていってたな」と思い出し、意味も知らぬまま「Crackheadです!」と答えてしまいました。funny boyみたいなモンだろと軽いノリのつもりでしたが、その直後の面接官の表情は今でもトラウマです。

 (ちなみにこれは”薬物中毒者”という意味だそうです。その大学には受かりませんでしたがこれはきっとそのせいだろうと考えるようにしてます。)

 これから受験を迎える方はぜひ参考にしてください。

最後に

 大学がどう始まるのかに関しては期待の膨らむ一方で不安も大きいですが、できる限り様々なことを積極的に発信していきたいと思います!特に、学びの焦点が絞れている先輩たちと異なり自分が文理教科をいかに混ぜて学んでいくのかについて注目していただけると幸いです。よろしくお願いします(><)

(以上誰得な自己紹介でした。)

春学期授業紹介

ご無沙汰しております、色々あった春学期が終わり、あっという間に今月も終わりに近づいてきました!記憶が薄れてしまう!ということで大分時効ではありますが私が今学期受講した授業の紹介を。大分ニッチなのもあるのでふーんこんなトピックもあるのか、くらいの感覚で読んでいただけると幸いです。今学期はオンラインでの授業だったので変則的な部分がかなりありますが、理系とは対応が分かれたところもあるので大学の対コロナ政策の参考になって面白いかもしれません。

Protests and Pop Culture in the Middle East
中東でのデモ活動とポップカルチャーの相互作用をアカデミックに分析する授業。まずはポップカルチャーとはそもそも何か、という話から始まります。文献を読む→写真・SNS・メディア・音楽・映画・ストリートアートなどに応用→デモのどのような側面が見えるか考察する、が大まかな流れ。例を挙げると、「アラブの春の際、エジプト人にとって、権力が求心力の落ちた政府から人々へと移行していることの象徴がストリートアートだった。なぜなら、ストリートアートが街中に見受けられるようになることは、政府が公共の場へのコントロールを失いつつあることと同義であるからだ」という趣旨の文献を読み、それを授業中に写真等を見ながら「このアートはアラビア語を含む。それがSNS等で拡散されることによって、アラブの春運動全体を支持し、他のアラブ諸国の独裁政権まで批判する作用があるのではないか」などと議論する感じです。デモとポップカルチャーという一見不思議な組み合わせですが、文献だけでも今まで考えたことのなかったような視点を得ることができ、それ以降デモの写真等を見る時はこの授業で考えたことが反映されるようになりました。
教授が生徒思いのとても親切な方で、最終試験等の成績に占める割合が大幅に減り、代わりに毎週文献を読んで意見を投稿する掲示板が評価の対象になりました。自分が好きな時間に課題に取り組める他、最終試験よりもプレッシャーが軽減されたのでとても助かりました。

Politics of the Middle East
またまた中東関連です。これは上の授業より抽象度を上げ、アラブ諸国の近代歴史を振り返りつつ資本主義や植民地化等が現代の中東情勢にもたらした影響を考察しました。教授が中東研究、特にシリア情勢において大変権威のある方で、説明もすごく分かりやすかったです。とても人気な授業なので100人越えで、私は今学期にこの授業を取るために政治専攻をDeclareし履修登録のアドバンテージを得た程です笑。週に二回の録画された授業とは別にオンラインのディスカッションが週に一度あり、リーディングも割と多めでした。でもその分中東に関する知識は広く深く得られること間違いなしです(バーレーンの近代化政策やリビアの地域政治についてなんて普段深く習わないじゃないですか!)

Introduction to International Relations

全て録画された授業で、週に一度のディスカッションも任意参加!1週間ごとに決められたテーマで国際関係論とそれに関連した歴史を聴講します。1000文字以下の小論文を合計5つ提出したら課題完了、なんてやさしい!ちなみに学ぶ国際関係論は政治論の中でも代表的なRealism、Constitutionalism、Proletarianismなどなど。政治を学ぶ際には繰り返しと言っていいほど登場する理論なので、重宝する授業だと思います。

Law in the Political Arena

こちらも録画された授業を聞き、週に一度ディスカッションに参加する形式。アメリカの法律や憲法が国家政策に及ぼす影響や、さらにそれによる国民やアイデンティティへの作用を学ぶ授業。リーディングが割と多く、アメリカで育ったことのない私に取っては馴染みのない法制や単語が沢山出てきて意外と苦労しました。歴史上の裁判ケースと共に授業が進み、アメリカ国政の進展を学ぶことができた点が興味深かったです。

Arabic
出ました、お馴染みのやつです(これからもずっと登場予定)。Al-Kitaabというテーマごとに章が分かれている教科書を使っているのですが、1年間で9章進みました。初めはアラビア文字を覚えるところから始まったのに、蓋を開けてみたら政治に関する単語を習うところまできたのでかなり成長したな、という感じです。大学での言語学習はこんな感じで着実に力をつけることができ、成長を感じられるのが魅力ですね。

いかがでしょうか。個人的には教授に恵まれ、時差がある不利な状況にも配慮してもらって授業を受けることができたのであまり苦にならなかったです。授業の内容はもちろんオンラインで受講する際と変わらず面白く、課題は減ったので春学期は円満に終わりました。来学期も引き続きオンラインで行われる授業が多いとのことなので、これからの授業形態や変革に期待ですね!

【授業紹介】一年目 春学期

上:空港に行く直前にルームメイトと訪れたダイナーで食べた昼ごはん。チキンが美味しそうでたまらないですね…

お久しぶりです。新型コロナウイルスでオンラインになった春学期を終えて、遂に大学生としての最初の1年が終わってしまい少し焦りを感じているところですが、恒例の授業紹介をやっていきたいと思います。

ちなみに、過去の授業紹介はこちら:1学期(秋) 2学期(冬)

GEN_ENG 206-4: Honors Engineering Analysis IV (Differential Equations)

上:蛍の集団発光などを表すことができる蔵本モデルの微分方程式。

工学部の学生向けのEngineering Analysis Sequenceの最後の授業で、微分方程式を学んでいます。他の大学の場合、工学と理学系専攻が一緒に数学科の微分方程式の授業を履修することもあるらしいですが、Northwesternのでは、工学部の学生はEngineering Analysis SequenceでLinear Algebra(線形代数)やDifferential Equations(微分方程式)の基礎の上に、工学での応用も学びます。WeinbergではEA4とは別にMATH 250: Elementary Differential Equationsなどが開講されています。MATH 250とEA4で学ぶ内容は大体同じですが、EA4ではNumerical Solutions(数値解法)も扱い、MATLABなどのプログラミング言語を使って微分方程式を解く方法を学びます。基本的な例を挙げると、Euler Method (オイラー法)、Improved Euler Method (改良オイラー法)、Runge-Kutta Method (ルンゲ=クッタ法)などがあります。

今回のHonors EA4の授業は冬学期に履修したHonors Calculus for Engineersと同じ先生が担当で、授業も相変わらず分かりやすく、丁寧でした。授業では微分方程式という科目の性質上工学や物理学への応用が多くて、微分方程式を学ぶ意味が明らかで面白かったです。

Honors EA4の特徴は、毎週提出しなければならないWritten Homeworkに加えて、2-3人のグループで取り掛かるLab Projectが4つあると言う点です。Lab Projectではその週のトピックに関する数学的考察をした上で、MATLAB言語を使い数値シムレーションをするプログラムを書き、結果を2, 30ページ程度のレポートにLaTeXを使ってまとめます。新型コロナウイルスの影響でチームメンバーが違う国にいたりして、時間を合わせて一緒にコードを書くのは大変な部分もありましたが、結果的には結構楽しい経験になりました。また、今学期は微分方程式を使って感染症の数理モデルを解析したり、蛍の集団発光などの同期現象を表すKuramotoモデルについて考える機会などがあり、とても興味深かったです。

GEN_ENG 205-3: Engineering Analysis III (System Dynamics)

上:EA3で出てくるシステムの一例。物理で学んだ法則を使って、各システムのState Equations(状態方程式)を導きます。例えば、ばね1の伸びの変化は\frac{dx_1}{dt} = -k_1 (\frac{1}{b_3}+\frac{1}{b_4} ) x_1 + \frac{k_2}{b_3} x_2 + V_5 という微分方程式で表されます。同様にばね2の伸び、物体5の速度についての微分方程式も導出でき、State Vector(状態ベクトル)\vec x(t) = [x_1(t), x_2(t), V_5(t)]^T を定義して状態方程式を行列表示することもできます。

Engineering Analysis IIIでは主に機械振動系や電気回路における振動を学びます。機械振動系の簡単な例を挙げると、車のサスペンションやドアなどがあります。高校物理では単振動の単元でばねに付いている物体の運動を扱うと思いますが、ここではダンパーという速度に対する抵抗力を作用して、運動エネルギーを減衰させる物が登場します。Engineering Analysis IIIではバネ、物体(質点)、ダンパーの3つの装置で構成されるシステム(直列結合、並列結合、またはその組み合わせなど)がどのように運動するかを考えます。なぜこれらに時間を掛けるかと言うと、実際色んなシステムがこの3つの装置によってモデルできるからです。

授業自体の特徴としては、教科書が工学部のウェブサイトにあり、予習が必須であると言う点です。教科書自体は凄く分かりやすく、その週の指定された内容(大体2-3チャプター程度)をノートにまとめて授業に行きます。授業は予習前提で行われるので、最初の30分教科書で出てきた数式の深いところや証明を行った後、残りの時間はZoomのBreakout Roomに入れられ、グループで問題を解き、最後の10分で教授の解説を聞きます。宿題としては、授業で扱った問題の類題や応用問題が出題され、Engineering Analysisの授業なのでMATLABのプログラムを書く課題もあったりします。

MECH_ENG 224: Scientific and Embedded Programming in Python

機械工学専攻用のPythonの授業です。”Scientific and Embedded Programming”と言う授業ですが、授業がオンラインに移行した影響で回路などは扱わず、全ての授業がプログラミングに使われました。

月・水・金と授業があり、毎日プログラミングの宿題が出されたので、間違いなく今学期一番大変な授業でした。最初の1週間の宿題は典型的な問題(フィボナッチ数列、素数を出力するプログラムを書く)が多かったので比較的簡単でしたが、2週目から段々難易度が上がり、時間をかけて考えないと解けない問題が増えてきました。しかし、多少思考力を要するものの、課題自体は凄く面白かったです。例えば、グループでブラックジャックというカードゲームをマルチプレイヤーでできるプログラムやシェークスペアの全作品を読み込んで「シェークスペア風」の新しい作品を自動的に書いてくれるプログラム、自動的に曲を作曲するプログラムどを書く課題から、n 次元球の体積をモンテカルロ法で求めたり、感染症流行をモデルするコードを書く宿題が出されました。

MATSCI 201: Introduction to Materials Science

材料科学の入門授業です。ノースウエスタンは世界で初めて材料科学学部を設立した大学で、今も材料科学の結構有名だったりするので、この授業を取るのが楽しみでした。材料科学という学問自体は高校化学で学ぶ結晶格子、有機化学、高分子化合物以外ではあまり登場しないので何を学ぶかが思いつきにくいかもしれませんが、この授業ではProcessing(材料の加工)、Structure(構造)、Properties(性質)、Performance(性能)の関係を追いながら色んな材料を見ていきます。例えば、なぜpolypropylene(ポリプロピレン)はリサイクル可能なのに、phenol-formaldehyde(フェノール樹脂)は再利用できないのか?という質問に答えるためには、それらの性質の違いを知っていなければいけません。では、その性質の違いは何によるものか、と聞かれると、構造(この場合は結合の種類)を見なければいけません。大学に入るまで集中的に勉強する機会が少ない科目ではありますが、ほぼ全ての工学の分野で材料科学の発見が応用されているので、材料科学専攻はもちろん、どの専攻にとっても大事な内容であることが伝わりました。

出典:Wikipedia

講義は毎週2日あり、前半と後半で違う教授が担当する、というユニークな授業でした。授業の進め方に関しては少し違いがあったりしますが、2人とも自分や同僚の研究を紹介してくれたり、毎日授業内容に入る前に一つ面白い材料を紹介してくれてる(”Material of the Day”)ところが共通していました。また、「材料科学の研究に興味があったり、材料科学に専攻を変えたくなったらいつでも気軽に相談して!」と毎回授業で言っており、教授が自分の研究だけではなく生徒の教育にも力を入れていることが伝わりました。月曜日には材料科学のPhDの学生TAによるディスカッションがあり、教授が用意した練習問題を5人程度のグループで一緒に解いた後全員で集まって解法などについて話します。結構課題が多めの授業ではあり、講義前に予習用の動画とその内容に関するクイズ、毎週出されるP-Setや、30分程度のクイズがあったりします。授業と同じく試験もオンラインになり、インターネットや教科書などが使用できるので一見楽に見えますが、実際3時間ぐらいかかる試験(時間制限が3時間半程度)で、本質的な理解ができないと解けない問題も多いので意外と簡単ではなかった印象です。また、最後に自分の好きな材料を選んでレポートを書く課題もあり、自分の興味のある分野で材料科学の発見がどのように使われているのかを知ることができる良い機会でした。

DSGN 106-2 + ENGLISH 106-2: Design Thinking and Communication 2

基本的に2学期に履修した同じ授業ですが、DTC2はDTC 1で学んだ知識を使ったり、1で得た経験を生かす練習用にあるので、課題が比較的少なく、デザインプロセス的にもっと自由であるという特徴があります。普段はDTC1と同じく、Industry Partnersから出された課題を解決するのですが、新型コロナウイルスの関係で用意されていた多くのパートナーシップが中止になり、ほとんどのチームが自分達で課題を設定してプロジェクトを進める形になりました。今学期の講師の一人がHerman Millerのデザインチームで働いた方で、実際店に並んでいる商品のほとんどはDTCで学習しているようなデザインプロセスを経て商品として売られているという点が印象的でした。

オンライン授業について:

前述した通り、新型コロナウイルスの影響でキャンパスが一時的に(一部の研究者以外に対しては)閉鎖され、ほとんどの大学が授業をオンラインに移行しています。もちろんノースウエスタンも同じで、冬学期が3月に終わってからほとんどの学生が自分の州や(留学生の場合)国に戻りました。

授業がオンラインで行われることによって質が下がるということが多くの人に懸念されていたようでようですが、個人的には少なくとも大きな影響は(意外と)なかった印象です。(これはもちろんあくまでも個人的な感想であり、家庭(または個人)の事情、履修している授業などによってはかなり影響された方もいたと思います。特に演劇専攻や音楽専攻の人は大変だったと聞いています。)

僕の場合は時差的にライブでの参加が難しい授業が2個ありましたが、教授が授業を全て録画してくれたので、そこまで困ることはありませんでした。逆に、ライブで参加している授業であっても、途中で板書が早すぎて追いつけなかったり、説明をもう一度聞きたくなった場合にZoomで録画された授業をすぐアクセスできるのが凄く便利でした。また、Zoomのチャット機能により、質問がしやすくなったと感じています(いつもより質問が多かった気がします)。もちろん普段授業中に手をあげて質問をしないような人が質問しやすい環境になったということもありますが、それ以上に、チャット機能によって授業の流れを邪魔せずに質問をできたり、教授にプライベートメッセージで質問をすることができるというメリットがあったと思います。また、教授が時々学生に対して質問を投げかけることがありますが、実際の教室でやると(特に大人数の授業の場合)学生の声が重ねって誰が何を言っているかが分からなくなるところ、Zoomでは一人一人何を発言したかが見えて分かりやすくなったと思います。もちろん、Chatで普通の発言よりもっと長い回答を書き込んだりすることもできます。また、Breakout Rooms機能を使うことによって生徒にグループワークをさせるのも簡単になり、実際の教室で行った場合に生じる問題(周りの声がうるさくて作業が難しかったり、そもそもグループに別れるのが時間が掛かる、など)を避けることができます。

また、オンラインになってOffice Hoursの時間をより柔軟に設定することができる、というメリットもあったと思います。大学にいると(基本的に)その教授やTAがオフィスにいる時しか質問ができませんが、ZoomのOffice Hoursはどこからも(例えば家からも)でき、お互いにとって都合の良い時間が増えたと考えられます。

今の所秋学期はキャンパスに戻れる可能性が高いようですが、新型コロナウイルスの影響で世間のオンライン授業に対する見方が変化したと十分言えると思います。これは高校時代、スタディサプリを利用し始めたから思っていたことですが、個人的には今回の新型コロナウイルスによるオンラインの教育リソースの増加を機に、金銭的な理由や、時間的に大学などで教育を受けることが難しくも好きなこと(または必要なこと)を簡単に勉強できる世界になっていって欲しいです。

今後「教育」はどのように変化していくのでしょうか。

Year 1:春学期授業紹介(海の民)

ミシガン湖の朝焼け

みなさんお久しぶりです。海の民です。先週やっと春学期が終わったので、私が春とった授業を軽く紹介していこうと思います。秋と冬の授業紹介はこちらをどうぞ。

Multivariable Differential Calculus: 多変数微分です。機械工学科で必須の4つの数学の授業のうちの3つ目です。

Design Thinking and Communications 2: 冬学期にとったDTC1と内容はほとんど同じですが、コロナの影響で授業が全てオンラインになっていた為かなり大変でした。普通は実際に何か悩みを抱えてるクライエント(私の所属しているサークルのBAJAも何度か参加した事があるらしい)を各チーム(これもランダムで決められる)ごとに割り当てられ、それそれの問題を解決できる様な物をデザインする、という内容です。しかし、オンライン授業になった為、今学期はかなり特殊な、自分たちで社会にあるコロナに関連した問題を探して、それを解決できる様なものを創る、という内容でした。私のチームはスーパーなどの入り口でお客さんが手洗いをできる様、ポータブルな流しをデザイン(と言っても実際チームで会ってプロトタイプを作るといったこともできなかったので、設計図のみ)しました。

Introduction to Materials Science: 文字通り材料科学の基礎を学ぶ授業で、これも機械工学の必須授業です。内容的には化学の応用から始まり、材料の性質や構造などを学んだ後、最終的には目的にあった材料の選び方や環境に対する影響について学びます。広く浅く学ぶ感じだったので、内容自体はそこまで難しくないのですが、その分覚えなくてはいけない事がかなり多くて大変でした。オンライン授業になった為複数あったセクションをまとめたらしく、二人の教授が学期の前半と後半で交代して教えていましたが、二人とも単純に授業内容を教えるだけではなく、自分たちの好きな材料についての話や材料工学にまつわる面白い話などを所々挟んでくれる、面白い人達でした。

Rome: Culture and Empire: ローマ帝国の歴史です。大学の分類では古代史はClassics(古典)になっているのですが、中身はバリバリ歴史です。内容は、ロムルスによるローマの誕生にまつわる話から始まり、西ローマ帝国の滅亡で終わります。他の歴史の授業同様、当時の著者の残した手紙や書物などの一次情報源(って日本語でいうんですかね)を使いローマ史を多角的に紐解いていく授業です。

Marcus Aurelius