【文系で海外大学に進学する意味とは】ノースウェスタン大学の半年間を振り返って

自己紹介

こんにちは、ノースウェスタン大学一年生のLindsayです。

私はアメリカの現地校に小学生の頃4年半通い、中高は日本の私立学校に通っていました。今はノースウェスタン大学で社会学とジャーナリズムを専攻しています。


海外大学を目指したきっかけ

将来、私は調査型/リテラリージャーナリストとして、社会的マイノリティ(主に人種的マイノリティ)における実態を調査/発信し、よりインクルーシブな社会的制度を促したい、と思っています。それを実現するにおいて、社会学(特に人種に関して)とライティング(クリエイティブライティングやジャーナリズムなど)を大学では学びたいと思っていました。日本に比べ、アメリカではこれらが学問として確立しているため、海外大学を目指すようになりました。


人種的環境格差に向き合った半年間

社会学の中でも、私は環境的人種差別(人種的環境格差)に関心を持っています。環境的人種差別とは、人種的マイノリティが多い地域の生活環境の質が不当に低い状況を指します。この問題の一因として、過去にアメリカで実施されたレッドライニングがあります。レッドライニングとは、人種的マイノリティが多い地域への投資を差別的に制限し、人種隔離を促した政策であり、貧困率や治安などの形で、現代にも影響を及ぼしています。

【ジャーナリズム】

私は大学新聞「The Daily Northwestern」のレポーターとして活動し始めました。この大学新聞は、大学があるエバンストンという町のニュースも報道します。エバンストンはシカゴから一時間程離れた裕福な郊外都市であり、比較的に治安が良いとされています。しかし、エバンストンでもレッドライニングの影響が今でも残り、環境的人種差別が問題視されています。解決するにあたって、町は「Environmental Equity Investigation (EEI)」という調査を実施していました。私はこのテーマの番記者として、半年間エバンストンにおける環境格差問題を追う事になりました。

初めての取材は十月中旬に行われた「EEI Public Workshop」でした。このイベントは、EEIの一環として、住民の意見を取り入れるために実施されました。私は放課後にイベント会場である教会の地下を訪ね、参加者とインタビューを始めました。お話しした相手は、環境的人種差別の被害を直接被っている住民やアクティビストの方々でした。今までは環境的人種差別をデータを用いてマクロに学んでいたものの、関係者から実体験を直接聞く事により、環境的人種差別に対する住民の経験や考え方を具体的にお聞きすることができました。

環境的人種差別に対する認知度を高めるには、記事にローカルな視点を取り入れるのが大事であると考え、その後も様々なイベントでインタビューを続けました。

そして、一月にはEEIが完了し、最終報告書が公開されました。137ページにわたる最終報告書は、エバンストンの環境的人種差別の歴史から、現状の問題定義や政策立案が含まれています。よって、私は放課後に市役所に向かい、市議会に出席してきました。そこでは、パブリックコメントとして十何人もの人々が環境的人種差別の思いをスピーチで訴えるのを聞き、興味深い発言をした人とは、後ほどお話を伺いました。

そして、司会議員による長い議論の結果、報告書は全会一致で採択され、私はEEIの総まとめの記事を書く作業に取り掛かりました。数多くの方々とインタビューをすると共に、コミュニティの人から信頼を得る事ができ、関連するイベントやミーティングに招待してくださるようになりました。このプロセスを通じて、市長や米国環境保護庁の職員などの公務員の方々から、地域の団体で活動するアクティビストや歴史家の方々などの、幅広い人と密接に関わることができました。そこから見えてきたのは、自治体とNPOの衝突や協力の姿勢、エバンストンコミュニティの繋がり、そして過去の人種差別的制度を是正する困難でした。

この経験は私にとって刺激的であり、取材のサポートをしてくださった大学新聞のスタッフの方にありがたく思っています。深夜まで記事の添削に付き合ってくださったり、私の記事を出版していただけることに、常に感激しています。

【リサーチ・プログラム】

その後、私は環境的人種格差をさらに深掘りしたく、秋学期に受けた「SOC 235-0-20 Critical Thought on Race and Ethnicity」という授業の教授にメンターとしてついてもらい、研究を始める事にしました。これは、地理情報システム(GIS)を用いて、特定の地域の環境的人種格差の状況を分析する研究であり、大学から研究助成金を頂いて行います。研究計画書を作成するにあたって、様々な教授やOUR(Office of Undergraduate Research)と研究デザインについて議論する日が続きました。人種的環境格差は比較的ニッチな分野ですが、これに関して没頭して話しあえる環境に恵まれていると感じました。

春休みでは、シカゴにおける環境的人種格差をより学びたく、大学主催のプログラムに参加しました。これは一週間シカゴ市内に滞在し、シカゴの環境的人種差別などの歴史を学びながら、地元のNPOでボランティアをする全額無料のプログラムです。実際、シカゴはアメリカでも最も人種隔離が深刻な都市であると言われています。その中、私達は歴史家とレッドライニングの対象地域を訪ね、レッドライニングの影響を目で確かめたりしました。また、シカゴにはブラックパワー運動や公民権運動の拠点となった歴史的建物があります。例えば、マルコムXで有名なネーション・オブ・イスラム(黒人民族主義運動に貢献した宗教/政治組織)の拠点となるモスクや、公民権運動を加速させたリンチ事件で知られるエメット・ティルの実家などがあります。私は冬学期に公民権運動に関する歴史の授業を受けていたため、授業で扱った出来事や人物に関連する場所に訪れる事で、より深い学習になりました。このように、シカゴに結びついた授業やプログラムをノースウェスタン大学は提供しています。


文系の魅力

これらの経験を通じて、私は今まで以上に人種的環境格差に関して学ぶことができました。アメリカの大学で文系科目を専攻する魅力は、大学周辺の地域と関わる事により、体験的な学習ができる事であると思います。良くも悪くも、アメリカでは様々な歴史的/政治的な出来事があり、背景多彩な人が集まっています。そのような環境に身を置き、色々な人と向き合う事により、新たな価値観を吸収し、自分の視野が広げる事ができるのが、アメリカ留学の特徴であると思います。

少しでもアメリカで文系科目を勉強したい方の参考になれば幸いです!

【授業紹介】1〜2年目を振り返って

皆さんお久しぶりです!NU3年のFlamiです。

2年ほど前に自己紹介と学食紹介をして以来、ブログの更新が途絶えてしまいましたが(すみません!)、無事3年生の秋学期9週目を終えました。

受験生からノースウェスタンに関する質問をいただくことがあるのですが、私が受験生だった頃から3年経ち、丁度今頃出願用のエッセーを書いている時期だったのを思い出し、ブログの更新を久々にすることにしました。年々日本語が拙くなっている気もしますが、どうかご容赦ください。

実際に3年目を迎え、ノースウェスタンに対して感じることや、工学部で実際にどんな授業を取っているの?という質問にお答えするべく、簡単な授業紹介をしたいと思います!

上級生になって感じるノースウェスタンの良いところ

上級生になり、改めて思うことは「ノースウェスタンを選んで本当に良かった」ということです。理由は沢山あるのですが、そのうちの3点をご紹介します。

  1. Quarter System (3学期制)

ノースウェスタンはアメリカでは少ないクォーター制度を導入しており、秋・冬・春学期と夏学期(オプショナル)で履修する授業が変わります。1学期4-6個の授業を履修するので、2学期制の大学に比べてより多くの科目を学習することができます。1学期が11週間のため試験や課題に常に追われますが、興味分野が多い場合は、この制度を利用して自分の主専攻に関係ない他学部の授業を気軽に取れるメリットがあります。

私は工学部機械工学科に在籍していますが、副専攻でデータサイエンスを学んだり、デザインやCSの授業を取ることにしています。工学部は一般的に卒業に必要な単位が多いですが、3学期制であればダブルメジャーをすることも十分可能なところも非常に嬉しい点だと感じました。このブログの最後に私が1、2年で履修した科目についてご紹介するので、是非そちらもご覧ください!

2. 充実した設備と綺麗なキャンパス

ノースウェスタンは多額の大学資金を所有しているため、設備投資を頻繁にしています。その為新しい施設が多く、建物が綺麗です。現在はアメフトのスタジアムや図書館をリノベーションしていますが、毎年設備がより充実したものになっていくのは生徒にとって嬉しい点だと感じました。湖に面している為景色も綺麗ですし、ビーチが2つあり、夏は泳いだり、ビーチで本を読んだりできる環境も、アメリカのトップ大学の中では唯一無二の特徴だと思います。

本題とは少し逸れますが、立地も申し分なく、シカゴの郊外にあるキャンパスから、大学の無料のシャトルでダウンタウンまで40分ほどで行ける点や、東京への直行便が出ているオヘア空港まで車で40分ほどで行ける点も私のお気に入りです。

3. 学部生への豊富な機会

私立のリサーチ大学ということもあり、学部生に対するプログラムの種類が非常に豊富です。例えば、他大学(特にPublicスクール)の場合、下級生が研究に関わることは難しいという話も聞きますが、ノースウェスタンでは1年生から教授の指導のもと研究に関わることができます。私はMcCormick Research Grant というプログラムに出願をし、夏休みに約5000ドルの資金を大学から貰い、研究のインターンをしました。この資金に加えて、教授が私の研究に対して実験器具などの投資を惜しみなくして下さった点も非常に恵まれていると思いました。

教授が積極的に学部生のアシスタントを募集していることもあり、私自身もその制度で2年目に新しいラボに入り、ロボットの製作プロジェクトに携わることができました。その作品がAmazonのカンファレンスで発表されたのですが、このような大きいプロジェクトに携われた点もこの大学ならではの貴重なメリットだと強く感じます。


ここまでお読みいただきありがとうございます。少しでも大学の魅力が伝わりましたでしょうか。良いところばかり書いてしまったので不満な点も書こうと思ったのですが、あまり思いつかなかったです(笑)唯一デメリットとして挙げるならば、冬は−20度まで下がりとても寒い日が続くことでしょうか…!!! 私は非常に寒がりで冬学期は精神的に辛いと感じることもありますが、それでも「3年前の受験生に戻れて再び大学を選べるなら?」と聞かれたら、ノースウェスタンを選択していると思います。

授業紹介(工学部1−2年目)

冒頭の繰り返しにもなりますが、私は工学部機械工学科に在籍しており、以下は学部の履修科目紹介になります。1、2年生では、学部・学科の必修科目を履修することが多かったですが、加えて自分の興味分野であるデザインやCSの授業を取っていました。

1年目

1年目は工学部全学科共通の必修単位(数学・化学・物理・DTC←クライアントのニーズに応えるためにプロダクトを設計するプロジェクトベースの授業)を片付けることがメインでしたが、その他にも経済学のイントロやデザインのスケッチ・3D画像製作の授業を履修しました。夏学期は研究をするためにキャンパスに残ったので、加えて授業を2つ取ることにしました。

表記の補足

DSGN→デザイン、GEN _ENG→工学部一般教養、ECON→経済、STAT→統計、PRDV→工学部セミナー、CRDV→キャリアセミナー)

2年目

2年目から熱力学・流体力学など、機械工学科の必修単位を取り始めました。加えて、各学期にデザインの授業を1つ取り、CADやワイヤーフレーミングのスキルを身につけたり、コンピューターサイエンス(CS)でCやC++、Pythonのコードを書く練習をしたりしました。ノースウェスタンでは、1学期5単位以上取ることを「オーバーロード」すると言いますが、秋学期と春学期にオーバーロードしたことによって、3年目以降に単位の余裕ができた(=学部以外の面白そうな授業がもっと沢山取れるようになる)のでその選択をして本当に良かったと思っています。

表記の補足

CIV_ENV→土木工学、COMP _SCI→CS、MECH_ENG→機械工学、SOCIO→社会学)

2学期制の大学で各学期5つの授業をとる場合と比較をしても、3学期制であることにより、2年間で12個も多くの授業が取れることは、複数の興味分野がある私に取っては非常に大きなメリットだと感じました。もちろん、2学期制の大学には別のメリットがあるので、どちらが良いかは一概には言えませんが、卒業までに履修できる授業数の違いは大学選びをする際の非常に大きなファクターになると思います。

過去に先輩方が各授業の詳細を説明しているブログをあげていたので、一つ一つの授業の内容が知りたい方は是非そちらをご覧ください!


以上、3年目に感じる大学の良さと授業紹介でした。あくまでもー個人の意見として皆さんの大学選びに少しでも参考になれば嬉しいです!

先輩から受け継いだこのブログを絶やすのは勿体無いので、今後もこのブログの存在を忘れてしまう前に更新したり、後輩に引き継いだりしたいです。

今後もよろしくお願いいたします!

NUの学食紹介

皆さんこんにちは。NU1年のFlamiです。

秋学期が無事に終わり、約3週間の冬休みが始まりました。日本とは全く異なる生活や学習環境に慣れたり、新しい友達を作ったりしている内に、初学期はあっという間に終わってしまった気がします。

今日は、ノースウェスタンの学食・食堂についてご紹介したいと思います。私が受験生だった1年前、海外大学のリサーチをする際に「食堂のご飯は美味しいのか」という疑問はあったものの、食事の美味しさに関する情報は一切大学のサイトには載っていませんでした(笑)。あくまでも個人の意見ですが、同じ疑問を持っている方がいれば参考になれば幸いです。

NUには5つのダイニングホールと、Norbucksと呼ばれるスタバやMod Pizza(ピザ屋さん)など15個のカフェやチェーン店があります。1〜2年生はUnlimited Meal Planに全員加入する為、この2年間は自分の好きな時に上限なく食堂で食事をすることが出来ます。それに加え、毎学期125ドルが学生証にチャージされ、これを使ってスタバなどのチェーン店の商品を購入することが可能です。ご飯に当たり外れありますが、メニューは日替わりで豊富な上、食堂の選択肢が多いので食事に困ることはあまりないと思います。1〜2ヶ月に一度のペースで、色々な国の料理が出される日があるのですが、その日のご飯は特に美味しいです。私の友人含め、全体的にノースウェスタンの食堂に対して不満を持っている人は少ない印象です。

朝ご飯はパンケーキや、ワッフル、ベーグル、オートミール、コーンフレーク、スクランブルエッグ、オムレツなどがあります。昼ご飯や夜ご飯は、ビーガンメニューなど様々な食事制限のある学生に対応している食べ物があったり、アジア料理(麺やチャーハン)が頻繁に出たりします。日本らしい食材である枝豆やオクラなども料理に使われることがあり、今学期は日本食があまり恋しくなることはありませんでした。また、Thanksgiving にはターキーやアップルパイ、ハロウィンには装飾されたデザートやカボチャなど、季節の行事に合わせた料理が出るのも楽しいです。

私が今学期によく行っていた食堂を下に紹介したいと思います。

Sargent Dining Hall 

Tech Instituteに一番近い為、多くの工学部の学生が利用する食堂。一番美味しいご飯も、美味しくないご飯もここで作られました。Filipino Garlic Rice がとても美味しいです。

Elder Dining Hall

食堂がとても綺麗で、カフェのような雰囲気がお気に入りです。平日は朝の9時までオムレツバーというものがあり、自分でトッピングを選ぶとシェフが目の前でオムレツを作ってくれます。カップケーキやクッキーなど日替わりのデザートが美味しいです。夜の10時まで空いています。

Lisa’s Cafe

深夜1時まで空いているカフェ。タコスやブリートなどが売られているカウンターの他にもコンビニがあり、日清のカップヌードルやアイスなどのスナック、生活日常品が売られています。中間や期末試験前は友達と深夜にカップヌードルを買いに行き、ラウンジで勉強をすることもありました。

Mod Pizza

トッピングをカスタマイズできるピザ屋さん。石窯で焼かれる出来立てのピザは美味しいです。テイクアウトをして芝生やビーチで食べることができるのが嬉しいです。

この他にも、Stir Fry Noodles (炒麺)が注文できる食堂や、タピオカやミルクシェイク、パンなどを売っているカフェがあります。

寮の各階にキッチンがあるので、スーパーで買ったものを調理したり、お菓子を作ったりすることも出来ます。キャンパスのあるエバンストンやシカゴには美味しいレストランが沢山あるので、気分転換に行ける点も嬉しいです。

以上、キャンパス内の学食の紹介でした。

食事は大学生活の重要な一部なので、この紹介が皆さんの志望校選びに少しでも役に立てば良いなと思います!

海外大学の出願時期真っ只中だとは思いますが、受験生の皆さんは頑張ってください!

初めまして!Flamiです!

初めまして、ノースウェスタン大学1年のFlamiと申します。

自己紹介

私は中学を除いて高校まで国内の学校に通い、今年の3月に高校を卒業しました。中学はスイスのインターナショナルスクールに通っていました。毎年全校生徒でスキー合宿に行ったり、アルプスの山を8時間かけて登山したりと、スイスらしい学校生活を送ることが出来ました。

9月からMcCormick School of Engineering(工学部)で学んでいます。ノースウェスタンでは2年目の冬学期まで専攻を変えることができるので学科はまだ確定していませんが、機械工学やデザイン工学に興味があります!

ノースウェスタンを選んだ理由

  1. 学際的な学びが可能なカリキュラム:私は幼少期から工作やものづくりが好きだったため、受験期以前から工学部を志望していました。高校時代にビジネスコンテストに没頭し、商品開発や経営戦略を練る過程の面白さを知ったことがきっかけとなり、大学では工学に加えてデザインや経営の分野を学びたいと思うようになりました。ノースウェスタンは、一つの学習分野に囚われない学際的な学びを推奨しており、他学部の授業が毎学期履修できる点や、工学と他の学部の学問を二重専攻しやすい点がとても気に入りました。また、工学部の中にSegal Design Instituteというデザイン学校があり、商品開発やプロダクトデザインに関連する授業が気軽に取れたり、Kellogg Business Schoolの教授による経営分析の授業を受けられるプログラムに参加できたりする点も、私が大学で学習したいことと合致しており、これらが大学選びの非常に大きな決め手となりました。
  2. Quarter System(3学期制):志望校を探していた際に、(特に中西部・東海岸では)3学期制の大学よりも2学期制の大学の方が多いと感じました。各学期に4つの授業を履修すると仮定すると、卒業するまでに3学期制では2学期制の大学より16個多くの授業が履修できます。3学期制と2学期制は好みが分かれると思いますが、私は工学以外にデザインや経営の分野も深く学びたかった為、3学期制の方が自分に合っていると考えました。
  3. キャンパスの綺麗さと立地:米大に出願するまでアメリカを一度も訪れたことがなかった為、志望校を選択する際にはYouTubeのキャンパスツアーを何度も観て各大学のキャンパスの雰囲気を調べていました。留学生にとって大学=4年間住む場所でもあったので、自分が4年間住んでみたいと思う大学を優先的にリストアップしていました。ノースウェスタンは、モダンな建物とゴシックな建物が融合しており、ミシガン湖が広がる自然に囲まれたキャンパスを持っています。心にゆとりをもたらしてくれそうな開けた空間がある点が非常に魅力的でした。また、キャンパスは静かな高級住宅街にある為治安が良く電車で30分の距離にアメリカ第三の都市シカゴがあることも志望校選択の決め手になりました。

実際の印象

大学に到着した初日に、キャンパスの建物や景色の綺麗さに言葉を失うほど感動しました。自分の住んでいる寮から徒歩2分の場所にビーチがあることを知り、ルームメイトとはしゃいでいたことも良い思い出です(笑)。天気が良い日はミシガン湖沿いを散歩したり、芝生でピクニックをしたり、ビーチで本を読んだりできる環境がとても恵まれていると思いました。

授業は一年生の必修科目でありながら少人数のものが多く、授業以外でも教授やTeaching Assistantが毎週オフィスアワーを複数設けてくれる為、質問がしやすいです。また生徒がとても協力的で、時間を惜しまずに分からない問題をお互い解説し合ったり、困っている人に積極的に手を差し伸べたりと、皆んなで学期を乗り越えようという精神を持っている人が多いことも印象的で心強いです。

入学当初から、工学部必修科目であるDesign Thinking and Communication(DTC)という、クライアントのニーズに応える商品を考える授業を受けることを楽しみにしていました。この授業は課題が多い為好き嫌いが分かれますが、チームで話し合ったアイディアを形にするために材料を注文し、Prototyping and Fabrication Lab(作品のプロトタイプが作れる場所)で本格的な機械を使いながら作り上げる作業はとてもやり甲斐があり、個人的には今学期最も楽しい授業でした。

ノースウェスタンには想像以上に豊富で多様なリソースやプログラム、課外活動の選択肢があります。挑戦したいものは優先順位をつけるのが難しいほどありますが、興味のあるプログラムに可能な限り積極的に参加したり、活動を通して人脈を広げたりしながら4年間を過ごしたいです。また、私はものづくりが好きなのでDTCの授業以外でもPrototyping and Fabrication Labで工作をしたり、様々な機械を使いこなしたりすることが出来たら良いなと思います!

最後に

在学して既に2ヶ月以上経ち、大学生活には大分慣れましたが、未だにカルチャーショックを受け続けています(笑)。まだ大学のリソースを最大限に活用しきれておらず、未知なことも沢山ありますが、ノースウェスタンでの大学生活や受験期に知っておきたかった情報をこれから積極的に発信したいと思います!

課外活動紹介① NU CREW(ボート部)

はじめに

みなさん、お久しぶりです!海の民です。気がついたら約半年ぶりの更新となってしまいました。深くお詫びします。今回は普段のマンネリ化したブログとは一味違った内容となっています。

半年というのは人生100年時代と言われる現代でも、大体一生の200分の1という長い時間です。ノースウェスタンでは、三期制(Quarter System)のせいでさらに時間の流れが早く感じられます。人間の寿命というのは短いものですね。読者の皆さんの中にはこの半年で生活が大きく変わった方も多くいらっしゃるかと思います。私も気づいたら大学3年になっており、そろそろ「新入生だから〜」という言い訳が通用しなくなってきました。就活についてもそろそろ考えないといけません。

NU Crew

そんな今日この頃、ピカピカの3年生になった私は新しい部活動を始めました。その名も、「NU Crew」。大学入学以来2年間、何一つ運動をしてこなかった私ですが何故か無性に運動したくなり入ったのはボート部。日本では東◯大学や早◯田大学、慶◯義◯大学などの漕艇部が有名ですが、実はノースウェスタンにもあるんです。

NU Crewインスタグラムより。

入部1年目の部員はみんなNovice(初心者、新参者の意)という部類になります。日本でいう部活の二軍のような立ち位置で、2年目以降からVarsity(一軍)という扱いになります。ただ、新入りだからと言ってボートの掃除や雑用をひたすらやらされるといったことはなく、私も入部してから2週間目には実際にボートに乗せてもらいました。

Crew部員の1日はとても早く始まります。私は朝4時50分に起き、免許を持っている部員が分担して運転する大学所有の白塗りのバンが5時20分に迎えに来るのでそれに乗ってボートやオールが置いてある公共のローイングセンターへ行きます。このローイングセンターはキャンパスから車で15分程度の場所にあり、ノースウェスタンの他にも近くの高校などのボート部や、近所の高齢のおばさま方も使っていて練習中によく見かけます。このローイングセンターに隣接するNorthshore Channelという運河がCrewの道場です。

※白塗りバンのイメージです。※本物にはちゃんとNorthwesternと書いてあります。
Dammrich Rowing Center. 同じくここを利用するLoyola Academyのウェブサイトから。

大体5時40分にはここに着くので、すぐに準備に取り掛かります。ボート競技では選手が乗るボートだけでなく、一人一本のオールやコーチが乗るランチという小型のモーター付きボート、さらに万が一誰かが水の中に落ちた際に必要な救命器具など全て準備する必要があります。これらを人海戦術で並べ、準備ができたらいよいよ出航です。

NU Crewは40人近くの大所帯ですが、基本的に全員が乗れる分のボートとオールがあるのでほぼ毎日ボートに乗れます。ただ、人数が微妙な日など運が悪いと見学になることもあります。というのも、ボート競技で使うボートには1人乗り(NU Crewは持っていない?)、2人乗り、4人乗り、8人乗りの4つの大きさがあるのですが、例えばVarsityが普段と違うボートを使って練習したりすると人数がボートに対して余ってしまいます。そうした場合は大体練習の途中で入れ替えになります。見学はランチに乗って行うのですが、水際の野生動物(この前ビーバーがいました)や朝焼け、チームメイトの苦しむ姿を爽やかな気持ちで眺めることができるのでこれはこれで面白いです。

入部一年目のNoviceはもっぱら8人乗りボートで練習をします。4人乗りと8人乗りのボートには、Crewと呼ばれる漕ぎ手の他にCoxswain(コックス、艇長)という、漕ぎ手に指示を出したりボートの舵を操作したりする部員が乗ります。下の写真で一人だけ進行方向を向いている人がそうです。船の上では私語は厳禁で、コックスの言うことには絶対従います。ボート競技のボートには当然エンジンはついていません。漕ぎ手がエンジンの役割をするので、狭い運河で向きを変えるときや他のボートとすれ違う時などは細かい操作が求められます。コックスは、漕ぎ手一人一人に的確な指示をすることで船を安全に動かし、効率的な練習を可能にするという重要な役割を担っているのです。

練習風景。コーチ撮影。私も奥の方に乗ってます。

クルー(漕ぎ手)もまた、コックスの言うことだけを聞いていればいいという訳には行きません。ボート競技ではタイミングが全てです。どんなに力強く漕げても、自分の前の漕ぎ手とタイミングを合わせなければボートは激しく揺れ、まともに前に進むことはできません。また Stroke seat(トモ、船尾、漕ぎ手の中で一番前の席)のクルーは後ろの漕ぎ手全員のお手本となるため、安定したリズムで漕ぐ必要があります。ボート競技のボートは普通の船とは違い、抵抗を極力減らすため喫水(船体の一番底から水面までの高さ)がとても浅いです。その為、ちょっとした漕ぎ手の動きや水面の波で大きく揺れます。私はいつもBow(オモテ、船首、漕ぎ手の中で一番後ろ)に座って漕ぐのですが、クルーは後ろを向いて漕ぐので全員の動きが良く見えます。Noviceの漕ぎ手8人全員で完璧にタイミングを合わせて漕げるようになるまでにはまだまだ時間がかかりそうだと毎日痛感しながら漕いでいます。

最後に

この季節のシカゴはもうかなり寒いです。今朝の練習では気温は6℃でした。こんな寒い日でも、もちろん練習はあります。日の出前の運河は水蒸気で覆われていてとても幻想的な雰囲気が漂っています。時折上を跨ぐ橋を走る車の音が聞こえてくる以外は、人工的な音は何も聞こえません。聞こえてくるのはコックスの指示と、オールが水を掴む音だけです。そんな暗い静寂の中、寒さに耐えながらボートを漕いでいると次第に空がオレンジ色に染まっていき、8時の練習終わり頃には青空が広がっています。ボート競技は、こんな風に自然と時間の流れを身をもって感じさせてくれる美しいスポーツです。こんなスポーツに出会えてとてもよかったと思います。

これから気が向いたら私が所属している他のクラブ活動の紹介記事も書くかもしれません。またボート競技も一見単純そうに見えてとても奥が深いスポーツなので、これからも追加で記事を書くかもしれません。