課外活動紹介① NU CREW(ボート部)

はじめに

みなさん、お久しぶりです!海の民です。気がついたら約半年ぶりの更新となってしまいました。深くお詫びします。今回は普段のマンネリ化したブログとは一味違った内容となっています。

半年というのは人生100年時代と言われる現代でも、大体一生の200分の1という長い時間です。ノースウェスタンでは、三期制(Quarter System)のせいでさらに時間の流れが早く感じられます。人間の寿命というのは短いものですね。読者の皆さんの中にはこの半年で生活が大きく変わった方も多くいらっしゃるかと思います。私も気づいたら大学3年になっており、そろそろ「新入生だから〜」という言い訳が通用しなくなってきました。就活についてもそろそろ考えないといけません。

NU Crew

そんな今日この頃、ピカピカの3年生になった私は新しい部活動を始めました。その名も、「NU Crew」。大学入学以来2年間、何一つ運動をしてこなかった私ですが何故か無性に運動したくなり入ったのはボート部。日本では東◯大学や早◯田大学、慶◯義◯大学などの漕艇部が有名ですが、実はノースウェスタンにもあるんです。

NU Crewインスタグラムより。

入部1年目の部員はみんなNovice(初心者、新参者の意)という部類になります。日本でいう部活の二軍のような立ち位置で、2年目以降からVarsity(一軍)という扱いになります。ただ、新入りだからと言ってボートの掃除や雑用をひたすらやらされるといったことはなく、私も入部してから2週間目には実際にボートに乗せてもらいました。

Crew部員の1日はとても早く始まります。私は朝4時50分に起き、免許を持っている部員が分担して運転する大学所有の白塗りのバンが5時20分に迎えに来るのでそれに乗ってボートやオールが置いてある公共のローイングセンターへ行きます。このローイングセンターはキャンパスから車で15分程度の場所にあり、ノースウェスタンの他にも近くの高校などのボート部や、近所の高齢のおばさま方も使っていて練習中によく見かけます。このローイングセンターに隣接するNorthshore Channelという運河がCrewの道場です。

※白塗りバンのイメージです。※本物にはちゃんとNorthwesternと書いてあります。
Dammrich Rowing Center. 同じくここを利用するLoyola Academyのウェブサイトから。

大体5時40分にはここに着くので、すぐに準備に取り掛かります。ボート競技では選手が乗るボートだけでなく、一人一本のオールやコーチが乗るランチという小型のモーター付きボート、さらに万が一誰かが水の中に落ちた際に必要な救命器具など全て準備する必要があります。これらを人海戦術で並べ、準備ができたらいよいよ出航です。

NU Crewは40人近くの大所帯ですが、基本的に全員が乗れる分のボートとオールがあるのでほぼ毎日ボートに乗れます。ただ、人数が微妙な日など運が悪いと見学になることもあります。というのも、ボート競技で使うボートには1人乗り(NU Crewは持っていない?)、2人乗り、4人乗り、8人乗りの4つの大きさがあるのですが、例えばVarsityが普段と違うボートを使って練習したりすると人数がボートに対して余ってしまいます。そうした場合は大体練習の途中で入れ替えになります。見学はランチに乗って行うのですが、水際の野生動物(この前ビーバーがいました)や朝焼け、チームメイトの苦しむ姿を爽やかな気持ちで眺めることができるのでこれはこれで面白いです。

入部一年目のNoviceはもっぱら8人乗りボートで練習をします。4人乗りと8人乗りのボートには、Crewと呼ばれる漕ぎ手の他にCoxswain(コックス、艇長)という、漕ぎ手に指示を出したりボートの舵を操作したりする部員が乗ります。下の写真で一人だけ進行方向を向いている人がそうです。船の上では私語は厳禁で、コックスの言うことには絶対従います。ボート競技のボートには当然エンジンはついていません。漕ぎ手がエンジンの役割をするので、狭い運河で向きを変えるときや他のボートとすれ違う時などは細かい操作が求められます。コックスは、漕ぎ手一人一人に的確な指示をすることで船を安全に動かし、効率的な練習を可能にするという重要な役割を担っているのです。

練習風景。コーチ撮影。私も奥の方に乗ってます。

クルー(漕ぎ手)もまた、コックスの言うことだけを聞いていればいいという訳には行きません。ボート競技ではタイミングが全てです。どんなに力強く漕げても、自分の前の漕ぎ手とタイミングを合わせなければボートは激しく揺れ、まともに前に進むことはできません。また Stroke seat(トモ、船尾、漕ぎ手の中で一番前の席)のクルーは後ろの漕ぎ手全員のお手本となるため、安定したリズムで漕ぐ必要があります。ボート競技のボートは普通の船とは違い、抵抗を極力減らすため喫水(船体の一番底から水面までの高さ)がとても浅いです。その為、ちょっとした漕ぎ手の動きや水面の波で大きく揺れます。私はいつもBow(オモテ、船首、漕ぎ手の中で一番後ろ)に座って漕ぐのですが、クルーは後ろを向いて漕ぐので全員の動きが良く見えます。Noviceの漕ぎ手8人全員で完璧にタイミングを合わせて漕げるようになるまでにはまだまだ時間がかかりそうだと毎日痛感しながら漕いでいます。

最後に

この季節のシカゴはもうかなり寒いです。今朝の練習では気温は6℃でした。こんな寒い日でも、もちろん練習はあります。日の出前の運河は水蒸気で覆われていてとても幻想的な雰囲気が漂っています。時折上を跨ぐ橋を走る車の音が聞こえてくる以外は、人工的な音は何も聞こえません。聞こえてくるのはコックスの指示と、オールが水を掴む音だけです。そんな暗い静寂の中、寒さに耐えながらボートを漕いでいると次第に空がオレンジ色に染まっていき、8時の練習終わり頃には青空が広がっています。ボート競技は、こんな風に自然と時間の流れを身をもって感じさせてくれる美しいスポーツです。こんなスポーツに出会えてとてもよかったと思います。

これから気が向いたら私が所属している他のクラブ活動の紹介記事も書くかもしれません。またボート競技も一見単純そうに見えてとても奥が深いスポーツなので、これからも追加で記事を書くかもしれません。

Year 2: 冬学期授業紹介(海の民)

冬のミシガン湖

みなさんお久しぶりです。冬学期も無事終わり、Evanstonでぬくぬく春休みを謳歌している海の民です。毎回恒例の授業紹介を書いていこうとおもいます(というかそれ以外にネタがありません。誰か助けて)。今学期は入学以来初めて全部の授業を機械工学専攻の必修科目で固めてみました。Readingもエッセイもディスカッションもなく、ただひたすら数字と専門用語とギリシャ文字と向き合う学期でしたが、思っていたより虚しくはありませんでした。

GEN_ENG 205-4: Engineering Analysis IV

工学部の学生のほぼ全員が取る4つのEngineering Analysisのうちの最後の授業です。EA4では、主に数値解法などを用いて連立微分方程式の解き方を学びます。お馴染みのMATLABもたくさん使い、人口推移や電気回路のシミュレーションもしました。

毎週末提出の宿題の他に、2週間ごとに取るテストと、4〜5人で協力して取り組むLabが3つありました。上記のシミュレーションなどは主にこのLabでやり、Matlabで作ったコードを使用して結果をレポートにまとめる、というものでした。

この授業でEAは全て取り終わりました。正直1年生の時にEA1を取った時は、なんでこんな自分の専攻と関係のない授業を取らないといけないんだ、と不満に思っていましたが、見返してみるとどの工学分野でも必要になってくる大切な内容だったなあと思います。

MATH 228-2: Multivariable Integral Calculus for Engineering

その名の通り、多変数関数の積分について学ぶ授業です。線積分と面積分から始まり、グリーンやストークスの定理も勉強しました。工学を学ぶ上で必ず必要になってくる知識なので、複雑な内容もありましたが頑張って損はないです。

MECH_ENG 222: Thermodynamics & Statistical Mechanics I

熱力学第0法則から始まり、第1、第2法則を学んだのち、エントロピーと第3法則について学びました。熱力学の基本について学べる授業で、エンジンや冷蔵庫などの熱力学的な仕組みについても学び、最終日にはサイクロンの簡単な仕組みについても学びました。熱力学は機械工学を学ぶ上でも重要な内容ですし、エンジンの話などは特に興味もあったので、不満な点はありましたが全体的には取れてよかった授業です。

PHYSICS 135-2: General Physics

微積分学を用いた物理の授業です。基礎物理は135-1, 135-2, 135-3の3つの授業があり、機械工学専攻の学生はそのうち-2と-3をとります。135-2では主に電気と磁気について学びました。ほぼ毎週小テストがあり、加えて中間と期末試験があったのですが、全てでロックダウンブラウザーを使わなくてはいけませんでした。カンニングを防ぐ必要があるのはわかりますが、学生のプライバシーについてももう少し考えて欲しいと個人的には思いました。

PHYSICS 136-2: General Physics Lab

上記のPhysics 135-2と連動した実験の授業です。今学期は全てリモートだったため、実験といっても全てパソコンでシミュレーションを用いて行いました。Labは毎週1回、2時間で、ワークシートの流れに沿って実験を行い、結果を書いて提出するといった内容でした。各週の実験内容も概ね上記の135-2で学んでいる内容と連動していて、135でわかりにくかった内容を理解するのに役立ったりもしました。対面で物理の実験授業を取ったことがないのでなんとも言えませんが、個人的にはかなり楽な授業ではありました。

まとめ

今学期も授業は全てオンラインでした。アメリカでは3月からコロナが広まりだしたので、ちょうど丸一年経ったことになります。色々と大変な一年になってしまいましたが、そのおかげで私は数年ぶりに日本で桜を見ることができたし、自分が本当に将来やりたいことについて嫌というほど考えることもできたので、全てが悪いことではなかったと思います。

Year 2: 秋学期授業紹介(海の民)

どうも、お久しぶりです。長いこと何も投稿していませんでしたが、ちゃんと生存しています。さて、大学2年目の冬学期(はい一学期遅れの投稿でございます)も終わったので私が今回とった授業を紹介していこうと思います。ちなみに今学期も授業は全て日本からオンラインで受けました。

GEN_ENG 205-3: Engineering Analysis III

工学部ではほとんどの学生が取ることになる4つのEAの授業のうちの3つ目です。線形代数のEA1、動・静力学とトラスのEA2に続き、EA3では主にバネやダンパーなどの動力学的な反応や、それらと電気部品、水圧部品などの反応との相違点について学びました。(日本語下手ですみません、こちらが一応英語の説明文です…)。やはりEA3でもMATLABには残念ながら大変お世話になりました。課題は基本毎週1つあり、それに加えてMATLABを多く使うプロジェクトが2つありました。プロジェクトはDIY的な要素が強く、硬貨を重りに見立て袋にいれ輪ゴムで吊るし、先端部の動きをMATLABを使って数値化し式で表し、その式をもとに輪ゴムのヤング率などを求める、といったような内容でした。

授業は全部オンラインで受け、教授が理解のある人格者だったため試験は全てなくなり、課題と毎週授業の初めに5分くらいで受ける簡単なクイズのみで成績が決まる、というパンデミック仕様でした。さらには、課題やテストなどがいくつか重なってしまった週などではその週の課題をキャンセルするなど、とても柔軟な対応をしてくれて、学生としては本当に助かりました。今回のパンデミックでは教授の性格によって対応が大きく違っており、この授業のようにものすごく親身になって対応してくれる人もいれば、学生にロックダウンブラウザー(パソコンを使用中他のウィンドウを開けないようにし、試験中録画、録音されるシステム)を使わせ試験を受けさせる教授などもいて、授業の難易度などは残念ですが運要素が強くなっています。Northwesternではそこまで極端な教授はあまりいない気がしますが、他の大学がどうなのかあまり知らないのでなんとも言えません。今回の授業紹介では各授業での教授のコロナに対する対応などについても少し書いていこうと思います。

Mech_Eng 233: Electronics Design

主に工学部の2年生が取る電気回路の基礎を学ぶ授業です。BreadboardやnScopeなどの教材を使う、とても実践的な授業でした。学期の初めに教授が学生全員に必要な教材のセット(ナッパーやワイヤーなど必要な道具が全て入った袋)を送ってくれたため、リモートにも関わらず実際に手を動かして学ぶことができました。海外にいる学生にまでちゃんと送ってくれたのはありがたいと思います。授業ではこれらの教材を使って電気の習性や電気抵抗など、電気についていろいろ学びました。 学期の初めは高校の物理で学んだような基礎的な内容でしたが、週を重ねていくうちにどんどん発展していき、最終的には電子サイコロなど複雑だけど面白い機械などを作っていました。私は理論をひたすら学ぶよりも実際に手を動かして何かを作る方が好きな性格なので、割と楽しい授業でした。

Civ_Env 216: Mechanics of Materials

5つあるBasic Engineering Requirementのうちの一つで、物体の圧力に対する反応について主に学びます。具体的には、物体のある一点に力が加わった際にどこにどういう力が働き、どう歪むのか、そしてこれらの応用などについて学びます。内容的には、一年生の冬学期にとったEA2の発展版のような印象でした。余談ですが、読み返していて思ったのですが、私の過去の投稿の授業説明適当すぎました。過去のEA2の説明文を修正したので、もし宜しければそちらも読んでください。話を戻しますが、この授業は主に3、4年生の間に取るであろう機械工学の必須授業の基礎を築くかなり重要な授業のようで、多くの高レベルのクラスの前提必修科目です。

History 356-2: Twentieth-century South Africa: Racial Capitalism, Apartheid & Resistance

Nelson Mandela

みなさんは南アフリカという国名を聞くと、真っ先に何を思い浮かべますか?サッカーのW杯の開催がちょっと前にあったり、アフリカ大陸では一位のGDPを誇っているなど、”アフリカの先進国”といったイメージを持っている方も多いと思います。ですが、この国はついこの間(1990年代)まで、少数派の白人のみが参政権や土地所有権など独占していた、最も人種差別が深く激しい国の一つでした。アパルトヘイトという言葉を聞いたことのある方は多いと思います。この授業では、南アフリカという国がオランダ、イギリスの植民地をへてアパルトヘイトという制度を確立するまでに至った歴史的背景と、南アフリカのさまざまな人々による抵抗の歴史について学びました。日本ともアメリカとも全く違う国ではありますが、南アフリカの歴史はアメリカの差別の歴史と、ヨーロッパ諸国による植民地支配の歴史に通づるところが多くあり、アメリカや世界各地での人種差別に対する昨今の抗議運動を考える上でとても意味のある授業でした。

Poli_Sci 240: Introduction to International Relations

国際政治のイントロ的な授業で、近代以降の国際政治の歴史的な変遷や、その過程で生まれた色々な政治理論について学ぶ授業です。また、国際関係(International Relations, IR)という学問の分野自体の歴史的な変遷や改善点などについても学びました。外交に興味があり取ってみた授業ですが、正直思っていたよりも理論そのものについて学ぶことが多く、アカデミアだなあと思わせられるクラスでした。実際に起こった外交問題や使われた外交手腕などの詳しい分析のような内容を期待していたので、個人的には残念でした。

まとめ的な何か

いかがでしたでしょうか。実は今回はちょっと頑張って工学系の授業の説明も真面目に書こうとがんばりました(笑)。私はもともと文系科目の方が得意で、歴史と機械工学どちらが好きかと言われると歴史の方が断然好きです。なので私の過去の授業紹介を見ると、あからさまに歴史の授業に関して長々書いているのに、工学は2、3行しか書いていないという醜態が晒されていると思います。すみません、今回はがんばりました。まあそんなことはどうでもいいとして、みなさんもどうか体に気をつけてお過ごしください。

Year 1:春学期授業紹介(海の民)

ミシガン湖の朝焼け

みなさんお久しぶりです。海の民です。先週やっと春学期が終わったので、私が春とった授業を軽く紹介していこうと思います。秋と冬の授業紹介はこちらをどうぞ。

Multivariable Differential Calculus: 多変数微分です。機械工学科で必須の4つの数学の授業のうちの3つ目です。

Design Thinking and Communications 2: 冬学期にとったDTC1と内容はほとんど同じですが、コロナの影響で授業が全てオンラインになっていた為かなり大変でした。普通は実際に何か悩みを抱えてるクライエント(私の所属しているサークルのBAJAも何度か参加した事があるらしい)を各チーム(これもランダムで決められる)ごとに割り当てられ、それそれの問題を解決できる様な物をデザインする、という内容です。しかし、オンライン授業になった為、今学期はかなり特殊な、自分たちで社会にあるコロナに関連した問題を探して、それを解決できる様なものを創る、という内容でした。私のチームはスーパーなどの入り口でお客さんが手洗いをできる様、ポータブルな流しをデザイン(と言っても実際チームで会ってプロトタイプを作るといったこともできなかったので、設計図のみ)しました。

Introduction to Materials Science: 文字通り材料科学の基礎を学ぶ授業で、これも機械工学の必須授業です。内容的には化学の応用から始まり、材料の性質や構造などを学んだ後、最終的には目的にあった材料の選び方や環境に対する影響について学びます。広く浅く学ぶ感じだったので、内容自体はそこまで難しくないのですが、その分覚えなくてはいけない事がかなり多くて大変でした。オンライン授業になった為複数あったセクションをまとめたらしく、二人の教授が学期の前半と後半で交代して教えていましたが、二人とも単純に授業内容を教えるだけではなく、自分たちの好きな材料についての話や材料工学にまつわる面白い話などを所々挟んでくれる、面白い人達でした。

Rome: Culture and Empire: ローマ帝国の歴史です。大学の分類では古代史はClassics(古典)になっているのですが、中身はバリバリ歴史です。内容は、ロムルスによるローマの誕生にまつわる話から始まり、西ローマ帝国の滅亡で終わります。他の歴史の授業同様、当時の著者の残した手紙や書物などの一次情報源(って日本語でいうんですかね)を使いローマ史を多角的に紐解いていく授業です。

Marcus Aurelius

寮紹介!(あくまで個人の感想です。)

お久しぶりです。率先して自宅で自己隔離し、もしもの時のために備えてバイオハザードをやりまくっていた海の民です。今日は、キャンパスの寮について書いていこうと思います。ノースウェスタンでは、学部生は最低2年間、キャンパスに住まなくてはならない、というresidential requirementがあります(これはアメリカの他の大学でもよくあります)。ほとんどの人は最初の二年間のみ寮に住みますが、4年間ずっと寮に住むことも可能です。また、条件は「キャンパス内に住むこと」なので2年目は寮ではなくFraternity・Sororityに住むこともできます。

一つ一つの寮について書いていく前に、まずは全体的なトレンドから書いていこうと思います。まず、キャンパスの寮は大きく南と北分けることができます。ノースウェスタンのエバンストン・キャンパスは南北歩いて20分くらいの大きさで、北エリアはキャンパスの北の端、南エリアは南の端と、それぞれ分かれています。

南エリアは、Bienen(音楽)やMedill(ジャーナリズム)、そしてKresge Hall, Harris Hall, University Hallといった文系の授業がある建物が近くに多くあるので、基本的に文系などの学生が多いいですが、McCormick(工学部)の学生も意外といます。南エリアの寮は大体有名なアーチの近くに位置しており、北と比べて古めの建物が多かったりもします。また、エバンストンの街にも近いため、授業終わった後ちょっとタピオカ飲んだりカフェに行ったり、といったこともできます。幅広い科目を学んでいる人がいるので、自分の専攻意外の分野にも興味があったり、自分と考え方の違う人と話せる機会が欲しい人にはおすすめです。

北エリアは、Technological Instituteという、工学系や理系の授業のある巨大な建物、またFord Buildingというものづくり専用の建物など、工学系・理系に集中した建物が多いです。立地的にはエバンストンの街から少し遠い為、人里離れたような雰囲気がなんとなくあります。理系の授業はほとんど北で行われる為、北エリアの寮の住人は大体が工学・理系です。その為、文系の学生との交流は南ほどありません。ですが、周囲に同じ学部・専攻の人がたくさんいる為、一緒に勉強や宿題をする人に困らない、という利点があります。

South Campus

Shepard Hall

南キャンパスでは一番いいと言われている寮。海の民が住んでいました。2、3年前に改装されたばかりで、トイレやシャワーもまだ新しくかなり綺麗です。また、各フロアにラウンジと勉強スペースがあり、近くの部屋の友達と勉強したり、Netflixを観たりして過ごせます。さらにシェパードは地下にShepard Engagement Centerという巨大なパブリックスペースがあり、中には卵型の椅子やハイテクなキッチン、自習スペース、さらには信仰用の部屋があったりと、コミュニティを感じされてくれる設備がたくさんあります。また、立地的にも食堂のあるアリソンの目の前に位置している為、真冬でもサンダルで飯にありつけます。

かなり多様な人が住んでいて、音楽、演劇、ジャーナリズム等、工学部で普通だったら絶対に繋がりが無いであろう人達に囲まれて生活していました。階によってソーシャル度に差があり(原因は不明)、私が住んでいた4階は結構みんな仲がよかったのですが、他の階はそうでもなかったみたいです。


Allison Hall

南に位置。そのため、音楽や演劇、人文学系を専攻する人が多い印象。中には理系だけど寮は雰囲気を変えたいと思って敢えて南を選んだ、という人もいますが。部屋はダブルとトリプルがあって、たまに二人部屋を一人で使っているラッキーな人もいるのが羨ましいですが、全体的に大きめだと思います。カーペットのフロア(個人的に大事)。部屋は食堂向きだと24時間電気がついていて眩しいらしいのですが、窓が広いので外向きだととても気持ちが良いです。一階はGender Neutral(トイレやシャワーが男女共同)でLGBTQ+の率が高く、それより上のフロアは男女でスペースが分かれています。

300人程の大きめのResidential Hallなので、イベントも各フロアごとや寮全体、南全体、などResidential Collegeに劣らず行われていますが、ポイント制などはないので気が楽です。1838 ChicagoとShepardとコンソーシアムを組んでいるので、その2つの寮には自由にアクセスできてジムと勉強スペースが自由に使えます。卓球台とビリヤード台とピアノがありますが、フロアの住民みんな仲良しで部屋のドアも開けっぱなし、という北の寮に比べるとソーシャル度は劣るらしい。エバンストンの街に近いので息抜きがしやすいのが気に入っています。食堂が大きく、寒い冬は特にラフな格好で中から直接アクセスできるのが良点。


Willard

南に位置。Residential Collegeなので、寮決めの際に意気込みみたいな簡単なエッセイの提出を求められますが、その分ジムや勉強スペースが使えたり住民だけのイベントが頻繁にあったり、ソーシャルライフが充実しています。昼間はBrewbike、夜は1時まで空いているFran’s Cafeというカフェがあるのも特典。建物自体がホテルのようで綺麗です。部屋はシングルからトリプルまであり、かなり広いです。キッチン設備も充実しています。キャンパスの中心的な建物からは少し歩きますが、個人的にはSororitiesの間を通っていく小道が好きであまり気にならないかと。


Plex (Foster-Walker)

Deering Libraryに面する、位置的にはキャンパスの中央にある寮で、食堂付き(小さめですが夜中までやっていて、麺を作ってもらうことが気に入っているコアなファンもいます)。全てシングルで、部屋は少し狭いですが人を気にせず住みたい人にはお勧め。地下に宅配センターと広い洗濯室があります。実はFGLI(First Generation Low Income)のOfficeが勉強スペースを持っていたりします。二年生以降から住むことのできる寮です。

North Campus

Slivka Residential College

Photo of the Slivka College of Science & Engineering
上:Benjamin W. Slivka Residential College of Science and Engineering. (Northwestern University Campus Mapsより)

キャンパスの北側にあるResidential Collegeの1つです。140人用の寮で、多くの寮では寝室と廊下が直接繋がっている一方で、SlivkaはSuite-Style Livingなので、

(一人部屋 x 6または2人部屋 x 3) + (Suiteに住んでいる6人専用の(トイレ+シャワー+洗面所) x 2) + (リビングルーム)

という構成になっています。よって、一般的な寮より、どちらかと言うと普通のアパートに構成が近く、より快適な生活を過ごすことができます(笑)。数年前に建設されたお隣の560 Lincolnという寮ができる前は、キャンパスで一番良い施設をもつ寮として有名で、北キャンパスではかなり倍率の高い寮として知られています。また、Upperclassmen Retention Rate(次の年もその寮を選択する人の割合)がキャンパスで一番高いのも特徴です。

Science and Engineeringをテーマとする寮なので、大体住民の7-8割が理系です。そのため、講義から戻って来て1階の勉強スペースに行くと、必ず同じ授業を取っている人が集まって勉強しています。また、学期の始まりに先輩が履修相談をする機会や、1年生で専攻がまだ決まっていない人用にMajor Fairが行われたりされます。

Residential Collegeなので、寮に残るためにはイベントに行ったり、委員会活動への参加などを通してポイントを稼ぐ必要があります。イベントの種類は様々で、ドイツ語で書かれた数学書を全員で読んだり新しい単位系を作る会(笑)から、他の寮とサッカーなどをするイベントがあります。また、理系学部の教授と一緒にコーヒーを飲んで話すCoffee Chatというイベントもあり、昼休みにSargent Dining HallのSlivka住民専用のエリアに行くと教授が座っていたりします。履修している授業の先生がSlivkaの2階のラウンジで学生と一緒にソファーに座ってテレビや映画を見たりしている光景も珍しくなく、化学界で有名な教授がキッチンでSlivkaの住民のために炒飯を作ってくれることもあります。

地下にはDiscovery Roomという部屋があり、3Dプリンタで物を印刷することができます(もちろん普通のプリンタもあります)。Discovery Roomの他は、自転車用の倉庫や、音楽用の部屋があったりします。Music Roomにはピアノ、キーボード、ドラムセット、譜面台などが用意されており、勉強が行き詰まったら周りの人と下にいき、伴奏の楽譜を見つけてミニコーラスを楽しむことができます🎶。

1階は勉強室・会議室やFaculty Fellow(教授)のオフィスの他に、Lisa’s Cafeというカフェがあります。Lisa’s Cafeは夜中の1時まで空いているので、サンドイッチやアイス、チキンなどを買うことができます。


560 Lincoln

かの有名な第16代アメリカ合衆国大統領、リンカーンとは特に関係がなく、面している通りがリンカーン通り、ということでこの名前です。

実は北キャンパスどころかノースウエスタンにある寮の中で一番良い寮とも言われている、通称「ホテル・リンカーン」。そのあだ名も伊達ではなく、本当にホテルのような感じです。全部で7階、それと地下があり、部屋は1階から7階までとなっております。地下は共同スペース、みたいな感じでビリヤード台やテレビやソファが置いてあります。各階に共同エリアとキッチン、そして洗濯機と乾燥機がいくつか(階によって異なるが、1階は洗濯機3台、乾燥機4台だった) 揃えられており、非常に快適に過ごせる寮となっています。その上、部屋は全てスイートルームとなっており、一般的には二人部屋が二つ、合計四人での暮らしで、各スイートには玄関?ともなるあまり広くない共同スペース(洗面台がここに二つ)、そしてトイレとシャワーが備え付けられています。どのスイートもこの部屋+シャワー+トイレ+共同スペース(洗面台付き)という構成ですが、二人部屋が二つ、ではなく、一人部屋が四つのところもあったり、二人部屋が二つ、そして一人部屋が一つ、という五人編成のスイートもあります。部屋自体はそんなに広くなく、一般的なノースウエスタンの寮の部屋、という感じです。(でも1階の部屋はマジで天井が高い)。2017年に建設されたばかり、ということもあってとても綺麗な寮となっている上、他の寮と比べるとシャワーやトイレやキッチンや洗濯機などの普及の多さが多くの生徒を惹きつける魅力となっています。住んでいてほとんど文句なしの寮です。

しかしどの寮にも欠点はつきものです。まず、みんなが口を揃えてあげるのが、寮の遠さ。キャンパスの一番北にあるがために、授業へ行くのに、食堂へ行くのに、図書館へ行くのに、かなりの時間を要します。北キャンパスは寮が一列に並んでおり、リンカーンは上記のSlivkaの隣にあるのですが、それでも冬の寒い中、Slivkaからリンカーンまでの道は想像以上の過酷さです。他にあげる点としては、あまり寮で友達を作る、というのに適していない、という点です。多くの新入生はおそらくルームメイトと友達になったり、同じフロアの人と友達になる、というのを目標にしていると思いますし、実際多くの寮ではそうなっています。しかしリンカーンはシャワーやトイレがスイートにあるので、自分の部屋から出なくていい、ということもあってか、自ら積極的に他の人と接点を持つように心がけないと、自分のルームメイトやスイートメイト以外の人たちとは友達になりがたい、というのが現実です。友達をたくさん作る方やいろんな人たちとの出会いを楽しみにしている方にはあまり向いていない、ということです。しかしだからと言ってこれらが無理、というわけでもなく、ただ他の寮と比べて難しい、というわけです。

まとめ

色々と寮についてまとめてみましたが、正直なところブログのメンバーがそれぞれ自分たちの住んでいた寮について書いたので、どれもある程度偏っていると思います(笑)。あくまで個人の感想です。大学のウェブサイトにもっと中立的な情報もあるので、他の寮についても知りたい、という方はこちらをどうぞ。アメリカの大学では日本と違い、基本的に寮住まいになる為、住まいも学校生活の一部です。なので、しっかりと調べて、自分が住みたい、と思えるようなところを是非見つけてください。また、寮についてもっと詳しく聞きたい方は、遠慮なく私たちに聞いてください。